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2021.11.19 終戦前夜。
中国大陸で「憲兵」と言えば泣く子も黙ると恐れられ

終戦は1部の現地人にも事前に知られ「いかにあの憲兵
家族を無事帰還させるか」と夜ごと案じられていた。

「憲兵」には3人の子供がいた。奥さんは夫と残ると聞かない
3人の子供は乳飲み子のⅯちゃんが1番に、子供のいない
母の長姉に託された。

片言しか話せない女の子もすんなり(近所のおばさん)の
背中に収まり、眠った。
男の子には「憲兵隊」の子の自負も記憶も消すよう諭され
町内会長の子として各々引き上げ船で日本にたどり着いた。

機雷に触れることもなく,九州門司港に、和歌山に・・・

子どものいない叔母の長女として大学を出て公務員に・・・
少女は就職を控え自分が養女であることを知りました。

結婚を前に、兄姉がいることも知りました。血は水より濃し。

探すと姉兄はお互い、名前が違うので広島県庁に勤めても
「赤の他人」だと思い暮らしている事実も分かりました。

昭和58年、3兄姉妹は再会を果たしました。

戦争とは・・・血のつながりも、心に、体に、戸籍までバラバラに

「いとこ」と聞かされていた「いとこ」の話です。
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